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まなびの森通信

まなびの森通信

自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活动についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお运びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副馆长?管理人
沢田明宏

【第234回】真冬の森

2024年12月31日

叶をスッカリ落とした森の中はさみしく感じますが、见通しが良く远くまで见渡すことができます。そして、冬の冷え込んだ朝は、落ち叶が綺丽に霜に覆われて化粧しているように见え、また夏とは违う景色を见せてくれます。
 冬枯れの森を歩いていると苔の上に黄色い実が落ちています。ヤドリギの実です。摘まみ上げてみると柔らかくてぷにゅぷにゅしていて粘り気があるので、まるで纳豆のように指先化から糸を引いてぶら下ります。ヤドリギの実は小鸟たちの好物で、粘り気は鸟に食べられても消化されることがありません。ヤドリギの実を食べた鸟はお尻からヤドリギの种が糸を引いてついたまま飞んで、树の枝に留まった时にその树の干にくっ付きそこからヤドリギの寄生生活がはじまります。
 今年の春先は高い気温と雨が多く、夏には异例の高温が続き、それが影响したのでしょうか、ケヤキの叶に异変が起きました。図鑑では通常5~13㎝となっていますが、今年のケヤキの落ち叶は18~20㎝のものがたくさん落ちています。厚みもあり、ゴワゴワした落ち叶がたくさん见つかります。一瞬、ケヤキの叶ではないと思えるものが多く、なぜこうなったのかナゾは深まるばかりです。
 ナゾを抱えたまま2024年は终わろうとしています。今年1年间ご爱読ありがとうございました。来年もさまざまな「まなびの森」をご绍介できたらと思います。

  • この冬一番の寒さの朝に见られた霜化粧した落ち叶

  • 苔の上に落ちていたヤドリギの黄色い実

  • ヤドリギの実には粘り成分があり、指先から糸を引くようになる

  • ヤドリギの枝になっている実

  • ケヤキの叶:右が7㎝ほどの通常の大きさ、左は18㎝ほどの巨大化した今年特有のもの

  • イタヤカエデの羽根が付いた実 この羽根で风に乗って远くまで运ばれていく

【第233回】秋から冬に

2024年11月30日

 今年は本格的な秋の访れが遅いことで红叶が进みませんでした。11月初旬になってやっと色づきました。すでに茶色く枯れるように散ってしまった叶も多いので、例年と比べてどことなく寂しい感じがあります。
 富士山の初雪観测记録も例年比1ヶ月以上遅れでしたが、ある日5合目あたりまで真っ白に雪化粧していました。11月にこのような雪化粧は最近では见られなかったので、気持ちが昂りました。
 気温が高めの时期が长かったので、11月半ばになってもなお秋のキノコが発生しています。胞子の成熟とともに伞が溶けるように黒い液状になるヒトヨタケ(一夜茸)やモミの林床にオレンジ色が鲜やかな彩りを添えているアカモミタケなどが见られます。腐朽が进んだ木杭からは小さなキノコがたくさん発生しています。センボンイチメガサという名のキノコです。チョコレートお菓子の形状を彷彿とさせるフォルムでかわいらしいです。
 11月末には今シーズン初の霜柱が立派に伸びていました。そんな寒い朝、キイロスズメバチが寒さで动きが非常に悪くなって、ヨトヨタと歩いていました。刺される心配も少ないので、アップで写真を撮ることができました。
 森は叶が落ち切って冬枯れとなり、远く骏河湾も伊豆半岛も见渡せる静かな季节が访れました。

  • 5合目あたりまで雪に覆われた富士山が11月にみられるのは珍しい

  • 遅い红叶?黄叶のシーズンが「まなびの森」にも

  • 青空に映えるオオモミジの红叶

  • 例年より数が少ない林床のモミジの锦

  • 11月になっても発生したヒトヨタケ

  • モミの林床のアカモ叁タケ

  • 木杭から発生したセンボンイチメガサ

  • 朝の寒さで动きの悪くなっていたスズメバチ

  • 今季初めての霜柱(5㎝)

【第232回】季节はなかなか进まず...

2024年10月31日

 今年は季节がなかなか进みません。残暑の名残が10月になっても続いています。その証拠に红叶しないので树々の叶っぱがいつまでも緑のままです。
 秋の花はそんな中で可爱らしく咲いています。「まなびの森」で秋の花と言えば、先月ご绍介したアケボノソウやシロヨメナのほかに、アズマレイジンソウとヤマトリカブトがあります。アズマレイジンソウの薄紫色、ヤマトリカブトの青色の花をそれぞれ横から眺めるとどちらも帽子や兜を被った人の横颜に见えるのがなんとも不思议でユーモラスです。
 ブナの林床には薄黄色の小さなキノコがぽつりぽつりと生えてきます。1つ1つがブナの埋もれ実から生えています。ウスキブナノミタケ(薄黄橅の実茸)です。伞の付根の辺りがほんのりと赤みを帯びているのがなんとも爱らしいです。
 林床に落ちている古い枯れ枝にキノコとしては珍しい青緑色のものが発生しています。チャワンタケの仲间のロクショウグサレキンモドキ(緑青腐れ菌もどき)です。枯れ枝を折ってみると、菌糸の色に枝が染まっているのが分かります。
 シカの真新しい粪に群がっているのはフンコロガシとも呼ばれるオオセンチコガネの仲间です。コガネムシの仲间の甲虫で、メタリック紫に辉いていてとても美しいです。
 树の干に人差し指の爪くらいの大きな脚の长いクモのような生き物がいます。クモに似ていますが、まったくの别の生き物でザトウムシの仲间です。8本ある长い脚の2本を触角のように探りながら歩き廻る姿が白杖をもった座头のように见えることからついた名前です。このザトウムシは意外に素早い动きをして、大きな获物を捕らえて食べます。自分の身体の倍ほどもある蛾の蛹をムシャムシャ食べながら歩いているのを见た时はビックリでした。
 そして、寒暖差が大きくなり、10月终わりごろ忽然と白い柄に黒い头の奇妙なキノコが出现しました。スッポンタケです。黒い头の部分は粘液状の胞子で、それが异臭を放っています。その异臭でハエなどを诱い、胞子をほかの场所に拡散してもらおうという作戦をとっています。
 最後になりましたが、喜ばしいビッグニュースがあります。「まなびの森」は健全な生態系を効果的に保全する国際目標である「30by30」達成のために环境省が推進する「自然共生サイト」に認定されました。これを機に「まなびの森」がより多くの皆さんに認知され、より多くの方に楽しみながら学んでいただける場を提供できるようにしたいです。

  • 今年はなかなか红叶が进みません でも太阳の高度は下がっているので和かい日差しになっています

  • アズマレイジンソウの可爱らしい花 ハチが吸蜜にきています

  • ヤマトリカブトはアズマレイジンソウと同じキンポウゲ科の花 毒があることで有名!

  • 仲良く寄り添っているようなキノコ 名前は…?

  • 秋のブナの森の林床にはたくさん発生するウスキブナノミタケ

  • ウスキブナノミタケの根元には2~3年前に埋もれたブナの実が必ずあります

  • 古い枯れ枝に発生したロクショウグサレキンモドキ キノコには珍しい青緑色です

  • その枯れ枝を折ってみると青緑色の菌糸の広がりがハッキリとわかります

  • フンコロガシとも称されるオオセンチコガネの仲间 直ぐそばに新鲜なシカの粪が…

  • ザトウムシは「千と千寻の神隠し」の「窑爷」のモデルと言われています

  • ザトウムシが自分より大きな蛾の蛹を抱えながら食べています

  • スッポンタケ その头部の黒い粘液状の胞子には异臭があります

  • 「自然共生サイト」认定証

  • 10月21日の认定証授与式

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