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まなびの森通信

まなびの森通信

自然あふれる富士山2合目の「まなびの森」フォレストアークから
四季折々のようすやボランティア活动についてお伝えします。
みなさん是非「まなびの森」へ足をお运びください。
お待ちしております。
富士山「まなびの森」フォレストアーク副馆长?管理人
沢田明宏

【第243回】残暑厳しい秋のはじまり

2025年 9月30日

 今年は9月に入っても気温が高く、秋の始まりがなかなか感じられません。でも、草花は敏感に季节の移り変わりを感じ取っています。森の中ではちゃんと秋の花が咲き始めています。 银白色の花はアキノギンリョウソウ、触ると痛いと感じる鋭い叶先の棘を持ったアズマヤマアザミ、乌帽子を被った贵人の横颜を想像させるアズマレイジンソウ、そしてお月见には欠かせないススキ。そんな花たちが咲いています。
アキノギンリョウソウ(和名はギンリョウソウモドキと言います)は叶緑素を持たない、菌従属栄养植物で、姿かたちはまったく似ていませんがツツジの仲间です。春に咲くギンリョウソウとは亲戚関係です。花は俯いて咲きますが、実ができる顷になるとまっすぐ上を向くようになります。
 花以外では、サンショウの実が赤く色づいて、とてもきれいです。夏前の香り豊かな青ザンショウの顷とは比べものにならない辛味をもっていて、麻婆豆腐の香りづけと辛味づけには最适です。
 キノコたちも沢山见かけるようになりました。色鲜やかなオレンジ色がかった赤色のタマゴタケは、その色から森の中でとても目立ちます。逆に目立たないのは地味な黒色のテングノメシガイと言うキノコです。天狗が使うご饭シャモジになぞらえた名前のそのキノコは、形こそまったく似ていませんがチャワンタケの仲间です。スラッと背の高いキノコが见られます。これはツエタケの仲间です。ツエタケは详しい分类が难しいのですが、写真に挙げたのはたぶんブナノモリツエタケだと思います。
 こうして少しずつ季节は进んで、来月には秋たけなわとなることでしょう。

  • 叶緑素のない菌従属栄养植物のアキノギンリョウソウ、春先に咲くギンリョウソウと违い花がずっと俯きです

  • 叶先の棘が强いアズマヤマアザミ(东山蓟)の花

  • ススキの花はイネ科の特徴をよく表わしています

  • 真っ赤に色づいたサンショウの実、青ザンショウの时より辛味が数倍强くなっています

  • 微笑ましい姿をしているアキノレイジンソウ(秋の伶人草)はトリカブトの仲间です

  • 目立たなく変わった形の黒いキノコ、テングノメシガイ(天狗の饭櫂)

  • 色鲜やかなタマゴタケが雨に濡れて伞がツヤツヤしています

  • 柄がヒョロリと长くスラッとした姿は目立つブナノモリツエタケ

【第242回】今年は「まなびの森」も猛暑

2025年 8月31日

 昨年以上に今年の夏は暑く、标高1,100尘の「まなびの森」も例外ではありません。平地では连日猛暑が続いており、ここでも同様に暑い日々が続いています。
 林床にスクっと立ち上がるのは黄緑色の花を咲かせるウバユリ、ピンク色の鲜やかな花をつけるのはツリフネソウ。そして、夏の终わりに咲く白い花はボタンヅル。夏は花が少ないながらも目を楽しませてくれる花々が咲きほこっています。
 苔むした树の干にヒョロっと细长い先端がオレンジ色の目立つものがあります。そっと引っ张ってみて出てきたのは细い轴の先にカメムシがくっついています。冬虫夏草の仲间で、その名もカメムシタケです。今、この冬虫夏草の仲间を使って农薬を使わない害虫対策にしようという研究が进んでいるそうです。
 森を歩いていると林床に目立つピンク色の细い棒状のものが生えています。先端が虫にかじられていたのが残念ですが、スッポンタケの仲间のキツネノエフデと言うキノコです。
 ある日、フォレストアークの玄関前にアズマヒキガエルがのそのそと现れました。その颜つき、姿と动きはなんともほほ笑ましいではありませんか。
 森で白い菊の花が见られるようになると长く暑かった夏もいよいよ终わりに近づいています。この白い菊の花はシロヨメナ、なぜだか分かりませんがシカが好まない為、森の中で増えている植物です。
ススキの穂も伸びて来て、秋はもうすぐそこまで来ています。

  • 盛夏に咲くウバユリの花

  • 鲜やかなピンク色の花が目立つツリフネソウはホウセンカの仲间です

  • 苔むした木の干のコケの间からヒョロッと伸びたオレンジ色の物体

  • 引っ张り出してみるとカメムシから生えた冬虫夏草の仲间、カメムシタケだとわかります

  • ボタンヅルの花、晩夏に咲く花

  • ザトウムシを捉えて给饵しているクモ

  • 独特の形をしたキツネノエフデはスッポンタケの仲间、その先端は虫にかじられています

  • 白い菊の花はシロヨメナ、なぜかシカが食べない

  • フォレストアークの玄関に现れたアズマヒキガエル

【第241回】はやくも真夏の様相に、でも季节遅れの花も...

2025年 7月31日

 キヨスミウツボが咲き、ヒメシャラもたくさんの花ガラが落ちてきていることで开花が分かる7月となりました。そんな中、なぜかギンリョウソウが大幅遅れの开花となっています。季节どおりの5月初旬にも花を咲かせたギンリョウソウでしたが、7月の暑い季节に花を咲かせたのはチョッと珍しいことでした。
 毎年、神出鬼没な场所で花を咲かせるキバナノショウキランが今年も新たな场所で数株咲きました。咲いている场所は予测不可能で、最近では意外な场所を见つけるのが一つの楽しみとなっています。
同じく菌従属栄养の无叶ランであるツチアケビは食用菌であるナラタケから栄养をもらっています。菌学者の话では、「こっちに美味しいエサ(=栄养)があるよ~」とナラタケの菌糸を诱い込んで、逆にツチアケビがナラタケを栄养源にするという高度な技を持っているそうです。别の言い方をすると、ツチアケビがナラタケを钓り上げて食べちゃった、と言うことになります。
 フォレストアークのすぐそばで小さな虫が羽化していました。成虫になりつつあるその姿は小さな1cm弱のセミに似たものでした。しばらく见ていて分りましたが、それはアワフキムシでした。木の若芽や草の茎の汁を吸って生きていますが、自分の排泄物が泡となり隠れ家としている小さな昆虫です。その羽化を见たのは初めてです。
 7月下旬のある日、森を歩いていると高いところでたくさんのハチの羽音が聴こえ、足元には薄緑色がかった小さな白い花ガラがたくさん落ちていました。ちょうど、「まなびの森」の「主の树(あるいは、长老の树)」と呼ばれているシナノキの巨木のすぐそばです。そして、そのあたりに淡い甘い薫りが漂っていて、シナノキに花が咲いていました。シナノキの花の香を感じたのは2年前に初めて嗅いだ以来です。たくさんのハチはその花の香りに集まってきて吸蜜しているのです。
 今年は『まなびの森』で静岡県の「森林环境教育指導者養成講座」の1講座が開催されました。県内各地からの受講生が1日『まなびの森』で「森林の基礎知識」、「森林エコツアーの実践」をフォレストアークでの座学と森の中での実技を通して、熱心に学んでいました。実は、筆者も今を遡ること6年前に同じ講座を受講しています。
 下界は连日の猛暑続きですが、『まなびの森』も30℃越えにはならないもののシッカリ暑い夏となっています。

  • 无叶緑素の寄生植物キヨスミウツボの花

  • たくさんのヒメシャラの落花(花ガラ)

  • ヒメシャラの可怜な白い花

  • 7月に花を见かけるのは珍しいギンリョウソウ 似ても似つかない姿ですが、ツツジ科の寄生植物です

  • 神出鬼没なキバナノショウキランは菌従属栄养の无叶ラン

  • ツチアケビも菌従属栄养の无叶ラン ナラタケから栄养をもらっています

  • アワフキムシの幼虫の隠れ家は自分で作る泡

  • アワフキムシの羽化

  • シナノキの落花 黄緑色のヘラ状のものは花の苞で、実ができた时にはこれがプロペラの役目を果たして种を远くまで运んでいく

  • 「森林环境教育指導者養成講座」の実技で講義中の農工大の吉川先生

  • 同讲座の「森林エコツアーの実践」で「千手観音ブナ」に集まる受讲生

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